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Next Stage 令和4年1月25日「失業手当期間延長」

日経新聞 2022年(令和4年)1月7日「起業失敗でも失業手当」の

タイトルで記事が掲載されておりました。

 

考え方としては、大変、明るいニュースだと思います。

現在よりは、〝起業〟意欲が増加するでしょうし、万が一の場合の

〝備え〟にも通じるのでは無いでしょうか。

 

私は満44歳の時に、有限会社ライフワールドトウェンティワンを

設立し、「居酒屋 和菜 和氣あいあい」をオープン致しました。

なかなか軌道に乗らず、1年後に内装譲渡で店舗を売却致しました。

会社も、廃業致しました。

一旦、リセットし、再度、チャレンジしようと、「雇用保険受給手続き」

に行ったところ、1年と1日が過ぎており、受給が出来なかったという

経験があります。

その後、私は、就活にて再出発が出来、現在に至る訳ですが。

 

これから、〝起業〟を目指す方にとっては、この制度を十分に理解

した上で、うまく活用されてはいかがでしょうか。

起業開始から3年間以内で事業が軌道に乗ったらならば、この制度は

必要でないと思います。しかし、なかなか事業が軌道に乗らないよう

であれば、一度、リセットして「再チャレンジ」を検討する上では、

大変、良いことだと思います。

 

それでは、記事をご紹介致します。

 

2022.1.25

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

起業失敗でも失業手当

 

権利3年延長 安全網強化、挑戦促す

 

厚生労働省は会社を辞めて起業した場合、失業手当を受給する権利を

最大3年間保留できるようにする。

現在の受給可能期間は離職後1年間だけで、その間に起業すると全額を

受け取れない課題があった。終身雇用の慣行に沿った制度を一部見直す

ことで安全網を広げ、多様な働き方を後押しする。

経済を活性化するスタートアップが生まれやすい環境を整える。

労働政策審議会(厚労省の諮問機関)の部会が近くまとめる雇用保険制度

改正の報告書に盛り込む。

厚労省は17日招集予定の通常国会に雇用保険法などの改正案を出す。

雇用保険に一定期間加入した人は、離職の翌日から1年間は求職活動中に

失業手当を受け取れる権利がある。

その間に起業したもののうまくいかなかった場合、受給可能期間が経過し、

権利を失う例が多かった。

そこで1年間に加え、手当を受け取る権利を3年間保留できる特例を設ける。

起業した会社の廃業後に就職活動に取り組むことを条件に日額上限で

約8300円を支給する。権利を持ち越すだけで受給額などは変わらない。

妊娠や出産などで求職活動ができない場合に同様の特例があり、それに

沿った制度にする。

厚労省によると、海外ではドイツやスウェーデンなどで起業者やフリー

ランスらが任意で失業保険に加入できる例がある。

日本の労働法制は原則、企業に雇われる労働者を前提に制度設計されて

いる。


 

日本は、諸外国に比べて起業率が大変低く、いろいろな弊害も生まれて

きております。理由は、諸説いろいろとありますが、〝余らば大樹の蔭〟

つまり、安定を求める志向が強いということです。

 

 

● 起業率が低い

 

〜〜欧米とは大きな差がある〜〜

起業率の低さは産業の新陳代謝が進んでいないことをあらわし、話題と

なった労働生産性の低下にもつながります。

中小企業庁が発表した日本の起業率(開業)は2012年で4.6%、アメ

リカ9%、フランス15.3%となっています。

これを事業所規模別にさらに詳しく見ていきます。

 

● 起業率の低い理由

 

日本起業家が少ない背景には、日本のビジネス界の構造的な問題があり、

さらに、日本の教育制度も起業家を生み出しにくい要因だと、堤さんは

感じているようだ。アイデアや情熱を持つ人が積極的に起業にチャレンジ

できる構造を整えることは、日本に若い世代の起業家を増やすために早急に

取り組まなければならないだろう。2020/10/21

 

●「寄らば大樹の陰」

頼りにするのなら、大きな勢力のあるものを選ぶのが得策であるという

たとえ。 [解説] 江戸初期から明治期まで、「立ち寄ら大木の蔭」として

よく知られた表現です。比喩としては、世話になるのなら大きな屋敷や

大店がよいということになります。

 

私も、社会人時代は安定を求めておりました。

いろいろな理由で、起業も経験し、再就職も経験し、定年前には、再度

会社を設立し、定年退職後は、会社経営、アルバイトを2.3件掛け持ちし、

現在は、年金受給がプラスされております。

私の社会人時代の仕事内容は、経理/財務を主に、総務・人事も担当して

おりました。

定年退職後は、これまでの仕事内容では、役職・給与等を得るのは難しい

と判断しておりました。

ついては、趣味である料理作りの延長線で仕事先を決め、就活を開始

致しました。

これまでにいろいろな仕事を経験しております。

楽天本社での配膳サービス、日高屋でのホール、キッチン補助、洗い場等、

とんかつ和幸のキッチン担当、オーケー池尻大橋店の惣菜部門、ライフ

桜新町店の惣菜部門等々です。

 

これからの時代背景を想像してみて下さい。

〝起業・創業〟も選択肢の一つです。

失業給付中は、ハローワーク でいろいろなサービスメニューがあります。

有効活用することで、〝リスキリング〟〝学び直し〟し、起業・創業の

勉強もセミナーを通して学ぶことができます。

そして、〝起業・創業〟することで、3年以内で軌道に乗せるよう努力

されてはいかがでしょうか。

〝万が一〟の時は、この制度の選択もあります。

 

 

2022.1.25

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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