P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」①
P.F.ドラッカーの書籍を5冊ほど購入しており、その中の1冊「仕事の哲学」を
ご紹介させていただきます。
私は、P.F.ドラッカーの書籍は大変好きで、よく読んでおりますし、
「代表のブログ」でも度々、ご紹介しております。
一部重複する部分もあるかもしれませんが、〝ドラッカー名言集〟と
なりますので、ご参考になる部分も多いのではないでしょうか。
それでは、ご紹介致します。
2022.3.3
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
DRUCKER SAYINGS ON INDIVIDUALS
ドラッカー名言集
仕事の哲学 最高の成果をあげる
P.F.ドラッカー【著】
上田惇生【編訳】
著者まえがき
二○世紀最大の出来事が大量生産革命だった。
この革命は第二次世界大戦後、QC革命としてピークを迎えた。
大量生産の本質は、個たる人間を生産的たらしめるシステムの設計である。
そこでの主役は、個たる人間ではなくシステムだった。
今日我々はまったく異質の、しかし同じように大きな革命の最中にある。
知識が生産手段になったことである。大量生産の主役がシステムだった
のに対し、利樹組織の主役は個たる人間である。
知識社会では、システムではなく個たる人間が、組織における変化の
産みの親、富の創造者となる。
実は、マネジメント、経済、社会、政治のいずれについてのものであれ、
一人ひとりの人間と、その仕事、貢献、成長、啓発だった。
本書『仕事の哲学』は、今日の日本にとって、とくに意味があるはずで
ある。二一世紀始めの今日、日本で怒っているものは社会の転換である。
その転換の中心にある流れが、大量生産システムを基盤とする社会から、
個たる人間の責任、成果、生産性という、まさに本書のテーマとなって
いるものを基盤とする社会への移行である。
本書は、私の主な著作から中核的な言葉を抜き出したものである。
実質的な作業は、昔からの友人であり、私のほとんどの著作の訳者である
上田惇生教授にお願いした。
ここに深く謝意を表したい。本書は、理論書であるとともに「何をなす
べきか」についての書である。個々の人間とその仕事についての分析と
してだけでなく、読者一人ひとりにとっての行動指針として読んでいた
だきたい。読者の方々にお願いしたいことは、本書を読みつつ「では、
自分は何をなすべきか」を考えることである。
二○○三年初夏
カリフォルニア州クレアモントにて
ピーター・F・ドラッカー
この続きは、次回に。