P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」④
□ 自らと仕事を新たな次元で見る
仕事が刺激を与えるのは、成長を期しつつ、自ら仕事の興奮と挑戦と
変化を生み出すときである。
これが可能となるのは、自らと仕事の双方を新たな次元で見るときである。
—-『非営利組織の経営』
□ 仕事に意味を加える
指揮者に勧められて、客席から演奏を聴いたクラリネット奏者がいる。
そのとき彼は、初めて音楽を聴いた。その後は上手に吹くことを超えて、
音楽を創造するようになった。これが成長である。
仕事のやり方を変えたのではない。意味を加えたのだった。
—-『非営利組織の経営』
□ 予期せぬ成功を追求する
自らの成長につながる最も効果的な方法は、自らの予期せぬ成功を見つけ、
その予期せぬ成功を追求することである。
ところがほとんどの人が、問題にばかり気をとられ、成功の証を無視する。
—-『非営利組織の経営』
□ 何によって人に憶えられたいか
私が一三歳のとき、宗教の先生が生徒一人ひとりに「何によって人に
憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。
先生は笑いながらこう言った。
「いま答えられるとは思わない。でも、五○歳になって答えられないと
問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね」。
—-『非営利組織の経営』
□ 自らの成長を促す問い
今日でも私は「何によって人に憶えられたいか」を自らに問い続ける。
これは自らの成長を促す問いである。なぜならば、自らを異なる人物、
そうなりうる人物として見るよう仕向けてくれるからである。
—-『非営利組織の経営』
この続きは、次回に。