P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」⑧
□ 組織に対する貢献を問う
組織に対する自らの貢献を問うことは、いかなる自己啓発が必要か、
いかなる知識や技能を身につけるか、いかなる強みを仕事に適用するか、
いかなる基準をもって自らの基準とすべきかを考えることである。
—–『経営者の条件』
□ 可能性を追求するための問い
自らの貢献を問うことは、可能性を追求することである。
そう考えるならば、多くの仕事において優秀な成績とされているものの
多くが、その膨大な可能性からすればあまりに貢献の小さなものである
ことがわかる。
—–『経営者の条件』
□ 外の世界に注意を向ける
貢献に焦点を合わせることによって、自らの専門分野だけでなく、組織
全体の成果に注意を向けるようになる。
成果が存在する唯一の場所である外の世界に注意を向けるようになる。
—-『経営者の条件』
□ 顔を上に向ける
顔を上に向けることによって、ほとんど無意識に、他の人が何を必要とし、
何を見、何を理解しているかを知る。さらには組織内の人たち、つまり
上司、部下、他の分野の同僚に対し、「あなたが組織に貢献するには、
私はあなたのどのような貢献をしなければならないか」「いつ、どのように、
どのような形で貢献しなければならないか」を聞けるようになる。
—-『経営者の条件』
□ 貢献のプランを具体化する
あまり先を見てはならない。貢献のためのプランを明確かつ具体的なものに
するには、長くともせいぜい一年半を対象期間とするのが妥当である。
問題は、一年半のうちに、いかなる成果をあげるかである。
—-『明日を支払するもの』
□ 貢献の目標を設定する
目標は難しいものにしなければならない。背伸びをさせるものでなければ
ならない。だが、可能でなければならない。不可能なことを目指したり、
不可能なことを前提とすることは、野心的と呼ぶに値しない。
単なる無謀である。
—–『明日を支払するもの』
この続きは、次回に。