「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える ㉓
10月10日から11日まで、1泊2日で京都・大阪に行って参りました。
奈良にも行きたいと思ったのですが、時間が足りませんでした。
天気もよく、気温も暖かくもなく、寒くもなく、秋晴れでした。
観光客も多く、〝商売繁盛〟の感もあり、要約、日常が戻っていると
感じました。
—-「仕事をより向上させるために-自分の仕事」—
どんな仕事でも、それが世の中に必要なればこそ成り立つので、
世の中の人びとが求めているのでなければ、その仕事は成り立つ
ものではない。
(中略)
だから、自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのは
とんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の
中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。
(中略)
仕事が伸びるか伸びないかは、世の中がきめてくれる。世の中の求め
のままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。
大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に
謙虚に、そして熱心にやることである。世の中の求めに、精いっぱい
こたえることである。おたがいに、自分の仕事の意義を忘れたくない
物である。
—-「仕事をより向上させるために-働き方のくふう」—
人より一時間、よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。
だが、今までよりも一時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげ
ることも、また尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではなか
ろうか。
それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。働く
ことは尊いが、その働きにくふうがほしいのである。創意がほしい
のである。額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい
姿も称えるべきであろう。怠けろというのではない。楽をするくふう
をしろというのである。楽々と働いて、なおすばらしい成果があげ
られる働き方を、おたがいにもっとくふうしたいというのである。
そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。
—-「仕事をより向上させるために-しかも早く」—
ものごとを、 ていねいに、念入りに、点検しつくしたうえにもさら
に点検して、万全のスキなく仕上げるということは、これはいかなる
場合にも大事である。小事をおろそかにして、大事はなしとげられ
ない。どんな小事にでも、いつも綿密にして念入りな心くばりが求め
られるのである。
(中略)
今日は、時は金なりの時代である。一刻一秒が尊いのである。だから
念入りな心くばりがあって、しかもそれが今までよりもさらに早く
できるというのでなければ、ほんとうに事を成したとはいえないし、
またほんとうに人に喜ばれもしないのである。
早いけれども雑だというのもいけないし、ていねいだがおそいという
のもいけない。念入りに、しかも早くというのが、今日の名人芸な
のである。
「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える参考にしたいと思います。
2023年10月12日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美