「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える ㉘
今日この頃、芸能人、歌手の方々の訃報のニュースを目に致します。
昨日は、スーパーに買い物に行きますと、谷村新司さんの「白い
イナズマ」「昴」等がBGMで流れておりました。
ふと思ったことは、故人は「歴史を残す」「楽曲を残す」「映像を
残す」ということです。
私は、果たして「何かを残す」ことができるのかと、考えてしまいま
した。残りの人生を有意義に、「何かを残す」努力をしないといけ
ないと、改めた思った次第です。
—-「事業をよりよく伸ばすために-あぶない話」–
世の中に絶対の確信なんぞ、ありうるはずがないし、持ちうるはず
もない。みな一応のものである。みな仮のものである。これさえ忘れ
なければ、いつも謙虚さが失われないし、人の意見も素直に聞ける。
だが、人間というものは、なかなかそうは行かない。ちょっとの
成功にも、たやすく絶対の確信を持ちたがる。
だから、どんなえらい人でも、三度に一度は失敗したほうが身のため
になりそうである。そしてその失敗を、謙虚さに生まれ変わらせた
ほうが、人間が伸びる。
失敗の連続もかまわないが、成功の連続も危ない話である。
—-「事業をよりよく伸ばすために-熱意をもって」–
経営というものは不思議なものである。仕事いうものは不思議なもの
である。何十年やっても不思議なものである。それは底なしほどに
深く、限りがないほどに広い。いくらでも考え方があり、いくらでも
やり方がある。
(中略)
不思議なこの経営を、この仕事を、おたがいに熱意をもって、懸命に
考えぬきたい。やりぬきたい。
—-「事業をよりよく伸ばすために-ノレンわけ」–
世の中の進歩とともに、大規模な生産販売に移行してゆくのも自然の
すがたであろう。だからこれもやむを得ないことかもしれないが、
しかしノレンわけによって、独立の営みをはじめるというあの自主的
な心がまえまで失ってしまいたくない。会社の一員であっても、実は
そのなかで、それぞれの勤務の成果によって、それぞれにノレンわけ
をしてもらっているのである。だからみんなその仕事では独立の
主人公なのである。
そんな気持ちで、自主的な心がまえだけは、終生失わないように
したいものである。
—-「事業をよりよく伸ばすために-同じ金でも」–
同じ金でも、アセ水たらして得た金ならば、そうたやすくは使えない。
使うにしても真剣である。慎重である。だから金の値打ちがそのまま
光る。
(中略)
自分のアセ水たらして、自分の働きでもうけねばならぬ。自分の
ヒタイのアセがにじみ出ていないような金は、もらってはならぬ。
借りてはならぬ。
個人の生活然り。事業の経営然り。そして国家の運営の上にも、
この心がまえが大事であろう。
—-「事業をよりよく伸ばすために-追求する」–
人が人に事を命じる。指示する。頼む。しかし、命じっぱなし、
指示しっぱなし、頼みっぱなしでは、何の意味もない。何の成果
もあがらない。
命じたからには、これを追求しなければならぬ。どこまでもトコトン
追求しなければならぬ。それが命じた者の責任ある態度という者で
あろう。
追求される方も容易でないが、追求する方もほんとうは大へんである。
(中略)
ともすればあいまいにすごしがちな日々、追求する方もされる方も、
おたがい にこれほどの覚悟を持ちたい。勇気を持ちたい。
「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える参考にしたいと思います。
2023年10月23日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美