「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える ㉙
今日は、10月25日。多くの方にとっては「給料日」となります。
給料日と言えば、以前は、直接「現金」で支給されていた時代も
ありました。「ありがとうございます」と言って、両手で受け取って
おりましたが、現在のように「給与振込」に変わってしまってからは、
「給料」への有り難みが薄れたように感じます。
「労働」に対する自分自身への労い、「報酬」の有り難み、「会社」
への感謝を今日一日だけは、考えてみたいと思います。
「自主独立の信念を持つために-自得する」—-
自得するには、きびしさがいる。勇気がいる。ときには泣き出した
いような、途方にくれるようなこともあろう。泣くもよし。嘆くも
よし。しかし次の瞬間には、新たな勇気を生み出さねばならない。
きびしさこそ、自得への第一歩ではないか。たくましい自立への道を、
みずからさとる貴重な道しるべではないか。勇気を出そう。元気を
出そう。
—–「自主独立の信念を持つために-虫のいいこと」—-
人間はとかく虫のいいことを考えがちで、雨が降っても自分だけは
ぬれないような事を、日常平気で考えている場合が多い。別に虫の
いい事を考えるのがいけないというのではないが、虫のいいことを
考えるためには、それ相応の心がまえが必要なのである。
(中略)
だから、自然の理をよく見きわめて、これに順応する心がまえを
持ったうえならば、どんなに虫のいいことを考えてもかまわない
けれど、傘も持ちないで自分だけはぬれないような虫のいいことを
考えているならば、やがてはどこかでつまずく。つまずいてもかま
わないというのなら何もいうことはないけれど、人はとかく、つま
ずいたその原因を、他人に押し付けて自分も他人も不愉快になる
場合が多いから、やはり虫のいいことは、なるべく考えないほうが
いい。
—–「自主独立の信念を持つために-恵まれている」—
人間というものはまことに勝手なもので、他人をうらやみ、そねむ
ことがあっても、自分がどんなに恵まれた境遇にあるか、というこ
とには案外、気のつかないことが多い。だからちょっとしてことにも、
すぐに不平が出るし不満を持つのだが、不平や不満の心から、よい
知恵も才覚もわきそうなはずがない。
(中略)
恵にたいして感謝をし、その感謝の心で生き生きと働いたならば、
次々とよい知恵も生まれて、自他ともにどんなにしあわせな暮らし
ができることか、思えば愚かなことである。
(中略)
おたがいに修業をしよう。自分は恵まれているということを、直接、
自分の心にひびかすために、日常の立居振舞に、今一度の反省を
加えてみよう。
「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える参考にしたいと思います。
2023年10月25日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美