「健康を考える」-「オーラルフレイル」
2024年4月2日日経新聞「オーラルフレイル」の記事が掲載されておりました。
「オーラルフレイル」と言う言葉をご存知でしょうか。
以前「フレイル」については、「代表のブログ-2024年3月19日」でもお伝え
しておりますが、今回は、「オーラルフレイル」について、インターネットで
検索してみました。
□ フレイル
フレイルとは、加齢や疾患によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に
衰え、心身のストレスに脆弱になった状態のことです。
特に高齢者は、糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの慢性疾患、がんなどさま
ざまな病気を抱えているケースが多く、心身機能の低下と相まって生活機能が
落ちたり、心身の脆弱性が加速されたりする危険性が高いことが知られています。
一方で、フレイルは完全に介護が必要な状態ではなく、適切な生活改善や
治療などを行っていくことで生活機能が以前の状態に改善する可能性があるこ
とが示されています。つまり、フレイルとは、健康な状態と介護が必要な状態
との中間地点にある状態のことなのです。
65歳以上の高齢者が27%を越える日本において、フレイルの改善や更なる進行
の予防は非常に重要と考えられており、要介護状態に陥ることを避けるために
も早期に適切な改善がなされるべき状態として広く認識される必要があります。
口の衰え、自分でチェック
オーラルフレイル、3学会が高齢者の予防にリスト
2024年4月2日 14:30 [会員限定記事]
高齢期にかむ力や滑舌が衰え、口の機能低下の危険性が高まる「オーラルフレイ
ル」の状態かどうかを自分でチェックできるリストを日本老年医学会など3学会が
1日、公開した。早めに自覚してもらい、口だけでなく全身の機能低下を食い止め
たり改善したりするのが狙い。
オーラルフレイルは、健康な口と、治療が必要となるほど機能低下した口の間の
状態。かみにくさや食べこぼし、むせなどの症状が出る。
進行すると全身の体力や気…
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□ チェックリストは、
1. 自分の歯が19本以下
2. 半年前と比べて硬いものが食べにくくなった
3. お茶や汁物でむせることがある
4. 口の渇きが気になる
5. 会話ではっきり発音できないことがある
――の5項目で、2つ以上に該当するとオーラルフレイルとなる。
□ オーラルフレイル
○ 概要
オーラルフレイルとは加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだり
する機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下
しつつある状態のことを指します。
オーラルフレイルと呼ばれる状態の特徴は適切な対処を行うことで機能低下を
改善できることで、健康的な状態と病的な状態の狭間にあることです。
このため、オーラルフレイルは医学的な病名ではなく、加齢による生理的な変化
であるともいえます。
一般的に、オーラルフレイルの始まりは食事時のむせこみが増えること、硬い
食品が噛めなくなること、滑舌が悪くなることなどが挙げられますが、この状態
を放置すると嚥下障害や構音障害など多岐にわたる身体的、社会的な障害を引き
起こすことが考えられます。
このため、オーラフレイルの発症予防とともに、万が一その兆候が見られたとき
に適切な改善対策を行っていくことが大切なのです。
□ 原因
○ オーラルフレイルの根本的な原因は“加齢”です。
オーラルフレイルという概念は、2014年に厚生労働省による老人保健健康増進等
事業の中で提唱されました。年齢を重ねるごとに生活範囲が狭くなる、精神
的に不安定になりやすいといった状態が生じ、それに伴って口腔の健康状態を
維持するための意欲が減退していくケースが多く、歯周病や残存歯数の低下な
どが引き起こされやすくなります。このような状態を“前フレイル期”と呼び、
さらに口腔機能の低下が進むと、食事時にむせこむ、硬いものが噛めなくなる、
滑舌が悪くなるといったさまざまな症状が現れるようになるのです。
この状態こそが“オーラルフレイル期”にあたり、飲み込めない、噛むことが
できないといった最終的な“フレイル期”に至ります。
つまり、加齢によって生じる身体的、社会的機能の低下に対して適切な対処を
行わないことがオーラルフレイルの大きな原因なのです。
□ 症状
オーラルフレイルでは、物を噛んだり飲み込んだりする機能が徐々に低下します。
具体的には、食べこぼし、嚥下時のわずかなむせ、噛めない食品の増加、滑舌の
悪化などが生じ、結果として食欲の低下や食べられるものの種類が減少する
などの状態を引き起こすのです。
このため、オーラルフレイルの状態に陥ると、人生の大きな楽しみのひとつで
ある“食事”への満足度が低下したり、他者との交流が円滑に行えなくなったり
するため、精神面で大きなダメージを受けることも少なくありません。
そして、それが活動性の低下につながり、さらなる口腔機能の低下を誘発する
ことで、食事量の著しい低下などによって低栄養状態につながりやすいとされています。
□ 検査・診断
オーラルフレイルは歯周病や虫歯による残存歯数の減少によって段階的に引き
起こされるため、定期的に歯科検診を受けることが大切と考えられています。
高齢者は唾液分泌量が低下するため、口腔内の衛生状態が悪化しやすく、若い
世代に比べて歯周病や虫歯を引き起こしやすいのが特徴です。また、特に糖尿病
などの持病があると歯周病が悪化しやすいため、抜歯が必要になるほど重症化
するまで発症に気づかないケースも少なくありません。気になる症状がない場合
であったとしても、3~6か月に一度は口腔内の状態をチェックするようにし
ましょう。
また、そのほかにも、オーラルフレイルの状態にあるか否かを調べるには、
残存歯数、咀嚼能力、舌の動きと力、飲み込み、唾液分泌などの状態の評価
が舌の動きと力、飲み込み、唾液分泌などの状態の評価が必要です。
これらの状態がよくない場合には口腔機能低下症という病名で、歯科医院にて
対応ができます。
□ 治療
オーラルフレイルに対してはさらなる口腔機能低下を予防するため、歯周病や
虫歯の治療を行い、残存歯数を維持することが大切です。平成元年から、厚生
労働省と日本歯科医師会は“80歳になっても自分の歯を20本以上残す”ことを
目標とした“8020運動”を展開していますが、現在では半数以上の方が80歳で
20本以上の歯が残っているとされています。
また、口腔機能を改善するには唾液分泌を促したり、咀嚼や嚥下に必要な筋肉
を鍛えたりする“口腔体操”を取り入れていくことも必要です。
近年では、自治体などで高齢者に向けた口腔機能向上講座などを開催すること
も増えているので、積極的に参加しましょう。
さらに、上で述べたようなオーラルフレイルが疑われる症状が見られたときは、
放置せずにできるだけ早く歯科医院などに相談し、さらなる口腔機能の低下を
予防することも大切です。
「咀嚼のメリット」について、インターネットで調べて見ました。
□ 噛んで食べるとどんな効果があるの?
○ よく噛むことの効果
よく噛んで食べることで、食材本来の味を感じることができます。また、あごを
開けたり閉じたりするため顔などの骨や筋肉が動き、これにより血流が増加し、
脳に酸素と栄養が送られるため、脳細胞の働きが活発になり、反射神経や記憶力、
集中力、判断力などがよくなります。
□ 噛むとどんな効果があるの?
口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになったり、
言葉の発音がきれいになったりします。 脳に流れる血液の量が増えるので、子供
は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。よく噛むと、唾液がたく
さん出ます。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎
の予防につながります。
□ なぜ咀嚼が必要なのか?
咀嚼の役割は、食べ物を消化しやすくすることです。 消化器官である胃は、食べ物
を溶かすことはできても、すりつぶすことはできません。胃で消化するためには、
歯でよくすりつぶし、食片の表面積を多くし、消化液がまんべんなく行き渡るよう
にする必要があります。また、咀嚼には唾液を促すという働きもあります。
□ ゆっくりよく噛むとどんな効果があるの?
よく噛んで食べることは、速食いを防止して満腹感が得られやすくなり、肥満予防
につながります。また、よく噛むことで、ホルモン分泌が高まり、食欲が抑えられ
たり、ゆっくり味わうことで、うす味・適量で満足感が得られます。
私は、お陰さまで「チェックリスト」には、一つも該当致しませんでした。
現在、毎日、生活習慣病改善の為に、薬を5錠服用しております。
その為に、かかりつけ医院に2カ月に1回、処方箋をいただく為に通院をして
おります。また、歯科医院には、3ケ月に1回歯石等々のために通院しております。
また、定期健康診断で右目の視力が著しく低下したために、眼科にも4ケ月に
1回通院しております。
今年2月に、妻が「帯状疱疹」にかかり、症状がひどい為、世田谷区の助成金を
いただき、今年2月と4月に予防接種致しました。
「帯状疱疹」については、前回-2024年2月5日の「代表のブログ」でご紹介
しております。
年齢を重ねるといろいろと体に影響が出てきます。
若い時に聞いた言葉ですが、「老人の話題は、服用薬と足腰等の痛み」と聞い
たことがあります。私も「似たような感じ」と思います。
「バランスの良い食事」をとり、よく「咀嚼する」ことで消化を助け、毎日、
「排便」を心がけたいものです。
2024年4月12日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美