シニアアカデミー「レディス&ジェントルマン」世田谷校㉒
今回は、「高齢者の病気」について。
年齢を重ねると、誰しもが何かしらの病気を抱えています。
「生活習慣病」「歯周病」「膝痛」「白内障」等々は、現在、私が抱えている
病気です。
現在、年1回の定期検診(健康診断)や定期通院(歯医者に3ケ月に1回、眼科に4ケ月に
1回 )、血液検査(年2回)を行っています。
予防注射も、昨年は、新型コロナワクチン予防接種やインフルエンザ予防接種、
今年は、帯状疱疹予防接種を致しました。
若い時には、ほとんど縁がなかった予防接種。年齢を重ねると当然なのかも
知れません。従って、「予防」が大事です。
前回の「高齢者の適度な運動」と同様です。
病気になってからでは「遅い」ということを前提に、知識の享受と予防(事前対策)を
心がけたいものです。
インターネットで、「高齢者の病気」について検索して見ました。
□ 高齢者に多い病気の一覧は?
○ 高齢者に多い疾患一覧
・糖尿病
・高血圧
・肺炎
・帯状疱疹
・慢性腎不全
・骨粗しょう症
・膝関節症
□ 高齢者が発症しやすい病気は?
○ 老人の病気にはどんなものがありますか?
高齢者に最も多い病気は認知症です。
続いて脳卒中などの脳血管疾患、衰弱などです。
また心筋梗塞や狭心症、パーキンソン病、糖尿病なども多く見られます。
2024/04/26
□ 70代に多い病気は?
70代に多い病気には、「心筋梗塞」「不整脈」「心不全」「動脈硬化」
「虚血性心疾患」「脳梗塞」「認知症」「脳卒中」「糖尿病」「前立腺がん」
「大腸がん」「肺がん」「肝臓がん」「膵臓がん」などの可能性が考えられます。
□ 60歳以上に多い病気は?
60代に多い病気には、「心筋梗塞」「不整脈」「心不全」「動脈硬化」
「虚血性心疾患」「メタボリックシンドローム」「脳梗塞」「認知症」
「脳卒中」「糖尿病」「胃がん」「前立腺がん」「大腸がん」「肺がん」
「肝臓がん」「膵臓がん」などの可能性が考えられます。
私が高校1年生の時に、同級生が「くも膜下出血」で亡くなり、社会人に
なってからは、やはり高校の同級生が「すい臓がん」で亡くなりました。
また、仕事でお世話になった先輩は、「前立腺がん」で亡くなっております。
年齢を重ねると、両親なり、家族なり、親戚なり、友人、知人等々の「別れ」を
経験することが多くなります。
□ くも膜下出血の原因には次のようなものが挙げられます。
○ 脳動脈瘤の破裂
くも膜下出血の原因の8~9割は脳動脈瘤の破裂とされています。
脳動脈瘤とは、くも膜下腔を走行する動脈にできる風船のように膨らんだ
“こぶ(瘤)”のことです。動脈瘤の壁は薄くなっており、血圧が一時的に
上昇したときなどに破裂するリスクが高くなります。
そして、動脈瘤が破裂すると圧力の高い動脈の血液がくも膜下腔内に流れ
込むことでくも膜下出血を発症するのです。
○ 外傷によるもの
くも膜下出血は頭を強く打つなど“外傷”によって引き起こされることが
あります。軽度な場合は自覚症状がほとんどないこともありますが、重症な
場合は急性硬膜下血腫、脳挫傷を合併するなど命に関わる状態になることも
少なくありません。
□ すい臓がん
○ 発生要因
血縁のある家族に膵臓がんになった人がいること、糖尿病や慢性膵炎、
膵管内(すいかんない)乳頭(にゅうとう)粘液性(ねんえきせい)腫瘍(しゅよう)
(IPMN)にかかっていること、喫煙や飲酒、肥満などが膵臓がんを発生する
リスクを高めることがわかっています。なお、両親、兄弟姉妹、子どものいず
れかで膵臓がんになった人が2人以上いる場合を家族性膵がんといいます。
家族性膵がんの家系の人は、そうでない人よりも膵臓がんが発生するリスクが
高いことが分かっており、早期診断や治療のための調査や研究が行われています。
心配なことは、まずはがん相談支援センターや身近な医療機関にご相談ください。
遺伝を専門とする医師の診察や遺伝カウンセリングが受けられる場合もあります。
○ 予防と検診
1) 予防
日本人を対象とした研究結果では、がん全般の予防には禁煙、節度のある飲酒、
バランスの良い食事、身体活動、適正な体形の維持、感染予防が有効であること
が分かっています。
特に男性では、膵臓がんを予防するためには、禁煙することが効果的であると
いわれています。
2) がん検診
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる
死亡を減少させることです。わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育
及びがん検診実施のための指針(令和3年一部改正)」で検診方法が定められて
います。
しかし、膵臓がんについては、現在、指針として定められている検診はありません。
気になる症状がある場合には、医療機関を早めに受診することをお勧めします。
人間ドックなど任意で検診を受ける場合には、検診のメリットとデメリットを
理解した上で受けましょう。
なお、検診は、症状がない健康な人を対象に行われるものです。
がんの診断や治療が終わった後の診療としての検査は、ここでいう検診とは
異なります。
□ 前立腺がん
前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に
自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが
可能です。
また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。
近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移
することもあります。
前立腺がんの中には、進行がゆっくりで、寿命に影響しないと考えられる
がんもあります。がんではない、ほかの原因で死亡した男性を調べた結果、
前立腺がんであったことが確認されることがあります。
このように、生前にはがんが見つからず、死後の解剖によりはじめて見つかる
がんをラテントがんといいます。
□ 症状
早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がありません。しかし、尿が出にくい、
排尿の回数が多いなどの症状が出ることもあります。
進行すると、上記のような排尿の症状に加えて、血尿や、腰痛などの骨への転移に
よる痛みがみられることがあります。
□ 関連する疾患
○ 前立腺肥大症
前立腺肥大症は、前立腺の細胞数が増加する良性の疾患で、高齢に伴い増える
病気です。尿が出にくい、尿の切れが悪い、排尿後すっきりしない、夜間に
トイレに立つ回数が多い、我慢ができずに尿を漏らしてしまうなどの前立腺がん
と似ている排尿の症状があります。前立腺がんと同時に起こることもあります。
私の家系は、「脳卒中」で亡くなる家系だと思っています。
従って、塩分の摂取には、充分に神経を使っております。
そうと言っても、全然取らないわけにもいかないので、少量摂取を心がけています。
しかし、喫煙や飲酒を現在も継続しており、「何ら予防している」とは言えないと
思います。
それでは、格言をインターネットで検索して、「肝に命じたい」と思います。
□ 考えてから話すことに関することわざは?
○ はらのたつことはあすいえ
腹立ち紛れに物を言うことは控えよ、という教訓。 怒りに任せて物を言うと、
取り返しのつかぬことが起こることがあるから、よく考えてから話すことが
肝心であることをいう。
□ 人に言うくせに自分はやらないことわざは?
○ 「人の振り見て我が振り直せ」の教訓
人の振り見て我が振り直せとは、他人の行動を見て、良いところは見習い
悪いところは自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという
教えです。つまり、とかく他人の欠点や誤りなどは、目につきやすく気に
なりやすいものですから、それを指摘して改めるように求めたくなります。
□ 自分は良くて他人はダメなことわざは?
「付和雷同」は中国古典の漢文を由来とする故事成語です。
『礼記(らいき)』という書物の中に「毋勦説、毋雷同」という一節が
あります。
「そうせつするなかれ、らいどうするなかれ」と読み、「他人の意見を
自分のものにしたり、むやみに他人の意見に賛同してはいけない」という
意味が込められています。2024/01/15
□ 感情は表情に出るということわざは?
感情は表情に出る 動揺は声に出る 生活は体型に出る
だらしなさは歩き方に出る考え方は態度に出る
自信は目に出る 気力は姿勢に出る 生き方は顔に出る
2024年5月19日
シニアアカデミー 「レディス&ジェントルマン」
事務局長 齊藤 弘美