Think clearly シンク・クリアー 最終章「付録」-6
29. そそられるオファーが来たときの判断を誤らない
30. 不要な心配ごとを避けよう
○ 「〝心配しないで、楽しく過ごそう〟という決まり文句は何の役にも立たない。
〝リラックスして〟と言われた人がめったにリラックスすることがないのと同じだ」
○ マーク・トウェインの言葉「私はもう老人だ。これまでの自先生ではいろいろな心配
ごとを抱えていたが、そのほとんどは現実にはまったく起こらなかった」出典。
(http://quoteinvestigator.com/2013/10/04/never-happened/)。
31. 性急に意見を述べるのはやめよう
32. 「精神的な砦」を持とう
33. 嫉妬を上手にコントロールしよう
○ バートランド・ラッセルは、嫉妬は不幸を招くもっとも大きな要因のひとつだと述べ
ている。嫉妬は「—-私の考えでは、もっとも広く浸透し、もっとも深く根づいている
人間の感情のひとつだ」(『ラッセル幸福論』バートランド・ラッセル著、岩波書店、1991年)
○ ラッセルの嫉妬に関するそのほかの記述。「社会階級の差がはっきりしていた時代には、
下流階級の者が上流階級の者をうらやむことはなかった。世の中に富める者と貧しい
者がいるのは神の意思だと信じられていたせいでもある。物乞いがうらやむ相手は
大金持ちではなく、自分より多くのほどこしをもらった別の物乞いだった。
だが、誰もが平等だという民主主義や社会主義の教えのもとに、階級差が曖昧になった
現在の世界では、嫉妬の勢力範囲はおそろしく広くなっている。(中略)私たちは、嫉妬
が大きな意味を持つ時代に生きているのだ」(前掲書)
○ 「他人に対して不満や疲労感をおぼえる主な理由のうち、もっとも大きな割合を占め
たのは〝嫉妬〟だった。〝嫉妬〟と答えた回答者は全体の29.6パーセントを占め、
〝配慮のなさ〟(13.7パーセント)や〝孤独感〟(10.4パーセント)、〝時間が無駄になる
こと〟(13.7パーセント)といったほかの理由を大きく上回った」
○ マンガーの言葉。「自分より早く裕福になりそうな他人のことを気にするのは大罪だ。
誰かを妬んでみてもひとつも楽しいことはない。苦痛を感じるだけだ。なのにどうして
そんな道を選ぼうとするのだろう?」
34. 解決よりも、予防をしよう
○ アインシュタインの言葉「頭のよい人は問題を解決するが、賢明な人はそれを事前に
避けるものだ」と出典(http://azquotes.com/quote/345864)
○ マンガーの言葉「あなたはひょっとしたら、〝困難を予想しながら人生を送りたい
人などいるわけがない〟と言うかもしれない。でも、私はあえてそうしてきた。
これまでの人生を通して私はずっと、考えられる限りの困難について想像してきた。
(中略)だが、問題を先取りするのを憂うつに感じたことはない。その問題が現実に
なった時に備えておけるわけだからね。それを苦痛に感じたことはないし、実際、
そのおかげで私は助けられてきた」の出典。
35. 世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう
○ リチャード・ファインマンの言葉「(ジョン)フォン・ノイマンは、私の興味深い考え
方を示してくれた。〝世界で起きている出来事は、あなたの責任ではない〟のである。
ジョン・フォン・ノイマンのこのすばらしい考え方を、私もまねすることにした。
意識的に、社会に対して無責任でいることに決めたのだ。そう決めてから、私は前より
ずっと幸せを感じられるようになった。私に〝積極的な〟無責任さの種を植えつけた
のは、フォン・ノイマンだったのだ!」の出典(『ご冗談でしょう、ファイマンさん』
R・P・ファインマン著、岩波書店、2000年)。
この続きは、次回に。
2025年3月18日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美