これだけ知っておきたい DRUCKER ドラッカー-Page2
□ まやかしのサービスで顧客をだます詐欺的経営者
顧客の満足度というのは、得体の知れないものなのですがそこに敢えて
漬け込む商売は、邪道だ。
□ MBA(経営学の学位)だけで経営者になれた経営者
経営学者ヘンリー・ミンツバーグが「MBAが会社を滅ぼす」において主張して
いるように、マネジメントはサイエンスよりアートの面が大きいのです。
分析より直観です。
ドラッカーも言っていますが、経営は実践です。
実践も伴わない知識には、意味がありません。
MBAを取ったからと言って、本当の経営はやってみなければわかりません。
MBAも使えるかもしれません。しかし、それだけが理由で経営者になった
人は、会社をダメにするだけです。
□ 規制に守られている経営者
規制で守られている組織では、イノベーションはなかなかできません。
例えば、生命保険などはその際たるもの。そのくせ、普段は金融庁の陰口
ばかりです。
□ ドラッカーが「知識労働者」と呼んだのは、専門知識をもつホワイトカラーの
労働者です。「知識労働者」は、専門知識を生かして成果を生み、組織に
貢献して自己実現を果たします。医者、看護師、デザイナー、カメラマン、
研究者、経理の事務員、営業職員—あらゆる職種があります。
企業や組織で働いている人たちのほとんどが当てはまります。
<なんちゃって知識労働者>一覧
今の日本経済でいえば、自ら賃金を下げデフレをもたらしたのが、
<なんちゃって知識労働者>です。
□ いまだに「金持ち父さん」になりたい「貧乏父さん」
働くなんてつまらない、なるべく骨の折れる仕事は避け、資産を作って
運用で 楽にオカネを手に入れようとする。
「金持ち父さん」指向の大人は、後を絶ちません。
しかし、よく失敗するから実際は「貧乏父さん」なのです。
楽して儲ける金持ち父さんよりも、一生懸命に働いたけれど大金持ちには
なれなかった貧乏父さんに共感します。
□ 責任が気楽なボランティア
企業において、安く働くこと、タダで働くこと、またはそれを偉いと思う
気持ちをボランティア精神と呼ぶならば、それはデフレを招き、経済を
ダメにする。
□ 資格にばかり頼る労働者
いろいろな資格があります。
重要なのは、仕事そのものです。
資格は、国がその人の持つ専門知識を証明するものに過ぎません。
その専門知識を活かして、どう社会の役に立つかが勝負です。
専門知識があまりないにも関わらず、わかりやすい資格をタテに顧客に
取り入ろうとするならば、それは由々しき事態です。
□ 会社がなくても生きていけると豪語する労働者
知識労働者は、組織でないと自己実現が出来ないのです。
むしろ、組織を利用することで自己実現を図ります。
<本当の知識労働者> は、「死に体」のような組織に身を置くことは
ありませんし、組織は、私達から自由を奪うところではありません。
組織は、むしろ私達が自由であるための道具です。
□ 組織の中でえらくなること、部下をたくさん持っていることにのみ価値を
おく労働者がいる。
□ 日本経済がデフレから立ち直れない問題のある経営者の共通点
① コストカットが経営だと思っている。
② いたずらに社員に犠牲を強いている。
③ イノベーションを起こす能力もやる気もない。
④ マネジメント能力が低い(わかっていない)
⑤ モラルがない(利益のためなら何でもする)
この続きは、次回に。