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これだけ知っておきたい DRUCKER ドラッカー-Page4

第4章 知識労働者

これからは、知識労働者の時代です。

“manual worker”と英語で呼ばれているように、肉体労働者はあくまで

マニュアルに従って働きますが、知識労働者はもともとクリエイティブです。

例えば、ホワイトカラーであってもマニュアルに従って働くだけなら肉体労働者

です。「役に立つ情報が知識である」という言い方をしています。

ただ知っているだけではなく、即戦力として現実に使いこなせる情報が知識なの

です。現実に即した知識ですから、学歴はさほど重要な意味を持ちません。

何よりも企業が学歴で人を判断するのは、これまでの採用した社員の統計的な

経験値があるからです。それもある程度は有効ですが、その統計的経験値が今後も

同じように有効かどうかはわかりません。

□「私は何に貢献できるのか?」

   全体のミッションに基づいて、自分の中に小さなミッションを設定する事です。

   次にミッションに貢献するとき、どのように貢献できるか、という問いが出て

   きます。それが“得意技を見つける”という事です。

 □ 職業を選べる時代になりました。

   何にでもなれる自由を得た代わりに、何になれるのかを自分で考え抜かなければ

   なりません。自分探しに時間がかかり過ぎるのは考えものです。

   まずは、得意技を自覚することが不可欠です。

   ↓

     フィードバック分析

      フィードバック分析とは、何かすることを決めたら、何を期待するかを書き

      留めて一定の期間が経ったら、その期待と結果を照らし合わせる方法です。

   ↓

      自分の得意技と組織を通じて、成果を上げる方法を知っているかどうか

      なのです。

 □ 経営者が始めから持っていなければいけない資質が一つだけあります。

   “integrity”です。“integrity”とは、「真摯=誠実」などと訳されます。

  「邪心がない」、もっというと「汚れがない」という意味です。

   それは「違法なことをしていない」という形式的な意味ではなく、

   心のあり方として汚れがないことを求めています。

    経営者はただひたすら、顧客の満足度を上げるよう社員が自己実現

    できるよう、マネジメントを行うそのようなリーダーです。

  それは「違法なことをしていない」というような形式的な意味ではなく、

  心のあり方として汚れがないことを求めています。

  経営者はただひたすら、顧客の満足度を上げるよう、社員が自己実現できるよう、

  マネジメントを行う、そのようなリーダーです。

   ひとたび経営者になったならば、マネジメントによってのみ、自己実現を目指すべきです。

   それ以外の自己実現をしたいのなか、経営者を辞めるべきです。

   それが “integrity”です。

    経営とはまさに、暗闇の中を手探りで、あてどなく彷徨う旅のようなものです。

   そんな旅にあってゴール(プランの目的)を持つことの大切さを、ドラッカーは説きました。

   そして、「マネジメント」に、聖アウグスティヌスの次の言葉を引用しています。

    ‘One Prays for miracles 

                 but works for results.’

                  「人は、奇跡のために祈り、成果のために働く」

    社会のために奇跡を祈りながら、成果を求めて働きなさい、とドラッカーは言いたいのです。

    できることなら経営者だけでなく、すべての知識労働者が邪心を捨て、皆が喜ぶ新しいものを

    次々と創り出しなさい、と言いたいのです。

    それが、働くことの意味です。社会に参加する行為です。

    それ以外に、人が生きる道はないのです。

□  おわりに

   「せまじきものは宮仕え」–組織のために自分の子供を犠牲にする父親の心を推し量ったもので、

    今ではサラリーマンの辛い心情を表す比喩として使われます。

    今は、「せまじきものは会社経営」かもしれないほど、経営者の責務は重くなっています。

    また、一人ひとりの知識労働者、経営者がかわれば、組織だけでなく、社会も変えることが

    できる時代です。

総括 この書籍の著者は、サラリーマンの経験者であり、経営陣としての経験もお持ちです。

     読みながら共感することが多くありました。

     わかりやすく、かわいいキャラクターが登場し、これまでのドラッカーに関連する書籍とは、

   ちょっと異なっておりましたが、2日程で読み終わりました。

   是非、一度購読してみて下さい。

 

この続きは、次回に。

      

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