知の巨人 ドラッカーに学ぶ ①
Peter.F.Drucker’s Management Philosophy
知の巨人 ドラッカーに学ぶ
21世紀型企業経営 shinya.Ichijyo 一条真也著
2006年3月10日 初版第1刷発行
※ いまから約7年前の発行された書籍となります。
プロフィール 作家、経営者。大手冠婚葬祭会社㈱サンレー入社。
2001年代表取締役社長に就任。
ドラッカー理論を駆使した結果、年商180億円の企業へと成長させる。
目次 contents
プロローグ マネジメントは人が主役だ!
・マネジメントに関わる「分権化」「知識労働者」「経営戦略」「民営化」「顧客第一」
「情報化」「知識労働者」「ABC会計」「ベンチャーキング」「コア・コンピタンス」、
そして「選択と集中」などの 理念の生みの親であり、それらのコンセプトを自ら発展
させてきた。
・世界にはドラッカーを信奉する経営者が数多く存在する。
日本でも、ソニーの故盛田昭夫氏、井出伸之氏、イトーヨーカドーの伊藤雅俊氏、
富士ゼロックスの小林陽太郎氏、ファーストリティリング(ユニクロ)の柳井正氏など、
多数の経営者がドラッカーに共感し、 こうした方々は「ドラッカリアン」と呼ばれている。
・ドラッカー学会が日本に誕生
ドラッカー学会は、学者、経営コンサルタント、経済系の新聞社や出版社の代表者が
集まり、ドラッカーの偉大な業績などを研究する学会である。
2005年11月9日に東京の目黒で開催された第一回の発足準備会が行われた。
ドラッカーの考えるマネジメントとは、何よりも人間に関わるものだった。
その機能は、人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味な
ものにすること だった。これこそが組織の目的なのである。また、マネジメントとは、ニーズを
機会の変化に応じて、組織はすべて教育と学習の機関である。
あらゆる階層において、自己啓発と訓練と啓発の仕組みを確立しなければならない。
・「会社とは誰のものか」との問いに対するドラッカーの答えは、至った簡単である。
すなわち「社会のものだ」という。したがって、社会のなかに存在する社会のための機関として、
富の増殖 昨日を伸ばしていくことがマネジメントの責任だというのである。
具体的には、マーケティング、イノベーション、生産性、人・モノ・カネの活用、社会的責任の
遂行である。確かに社会への関心の原点が、企業とそのマネジメントを経済的な存在として
だけでなく、社会的な存在として、さらに進んで理念的な存在と捉えてきた。
企業の目的は、顧客を創造し、富を創造し、雇用の創出することにある。しかし、それらのことが
できるのは、企業自体がコミュニティとなり、そこに働く一人ひとりの人間の働きがいと位置づけと
役割が、経済的存在であることを超えて、社会的存在となり得たときだけではないだろうか。
この続きは、次回に。