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読めば納得! 認知症予防 脳を守るライフスタイルの秘訣⑩

第7章  まとめ

 

アルツハイマー病を代表とする認知症予防の極意をご理解いただけたでしょうか。

ここまでたどり着くと、運動、食事、嗜好品、生活習慣病の治療、前向きな気持ち、日課、

しっかり噛むことなど、やることがたくさんあるとわかっていただけたと思います。

たくさんで大変だなと思うかもしれませんが、振り返ってみると、どれも昔から、

こうするのが健康的だよといわれていたことばかりではないでしょうか。

とりたてて難しいことをするのではなく、当たり前の生活をすることが認知症予防なのです。

世の中、「楽をすることがよいこと、贅沢がよいこと」という風潮があります。

実は、これが人間の機能を衰えさせています。

自動車がなかったら、エレベーターがなかったら、ケーキやソフトクリームがなかったら、

かえって脳が、身体が、元気になるのです。「楽は退化、活動は進化」が身体の原則。

脳も例外ではありません。

魚と野菜主体の食事を腹7分目くらいまでよく噛んで食べ、ポリフェノールをたくさん含む

緑茶やワインを飲み、毎日30分以上運動し、サプリメントは少なめに、タバコを吸わず、

楽しく頭を使い、高血圧症や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病をきちんと治療し、

さらにこれから発見される予防策を組み合わせていけば、アルツハイマー病の発症を

10〜20年遅らせることが可能な時代を迎えられるでしょう。

人間の余生は、生殖期間にも匹敵するほど格段に長いのです。

余生は人間に与えられた特権です。その余生をいかに生きるのか、そして、どのように死ぬのか。

このことは高齢者一人ひとりが考えるべき問題だと思います。

豊かな老後を過ごしたいという思いがあり、実実現の夢があり、自分の全うしたい人生があり、

そのための認知症予防だと思います。ただ長生きするための認知症予防ではありません。

 

あとがき

 

平成17年度から、厚生労働省が認知症サポーターを全国で100万人育てようという

「認知症サポーター100万人キャラバン」という活動を行っています。

一般の方にも専門職の方にも理解していただけるように、認知症の予防と早期診断を

中心にした内容が本書です。

本書では、さらに認知症の枠を超えて、豊かな老後を過ごすのに必要と思われる点も

書き加えました。

人間は動物です。動くから機能が維持されます。動かないと植物-寝たきりになります。本当ですよ。

前向きに意思をもって動くことで、脳が活性化します。


「脳を活かしてNo!老化」を合言葉に、本書の教えを実践していただけたらと思います。

 

総括 いかがでしたか。

   前回の書籍とは又違う観点でいろいろと参考になると思います。

   お時間がありましたら、是非購読していただければと思います。

   現在、「認知症にならないための決定的予防方」

        The Anti-Alzheimer’s Prescription

                アルツハイマー病はなぜ増えつづけるのか

       ヴィンセント・フォーテネイス/著    を読んでいます。

   まとまりましたら、「代表のブログ」にて掲載致します。

 

                 株式会社シニアイノベーション

                 代表取締役 齊藤 弘美

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