超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング⑧
✔️ 優れた経営者が必ずたどる思考プロセス
以上のように、市場構造、事業構造、収益構造のリンゲージを解明することが、ビジネスリーダーに
取って、「問題の構造」を解明することになり、価値創出策の発見につながる。
言い換えれば、ビジネスにおいて価値を生み出すということは、最も利益を高めるような市場構造・
事業構造の定義の仕方を発見することを意味する。
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✔️ クリアすべき3つのハードル
Exercise 2-4
図4の成長戦略立案のプロセスを見ながら、優れた経営者や起業家だけがクリアできる難易度の高い
3つのステップを、左記の中から選んでください。
① 将来の市場構造・事業構造・収益構造の可能性を解明する。
② 成長のためのドライバーをリストアップする。
③ 市場のスイートスポットを特定する。
④ 成功要因を特定する。
⑤ 経営インパクトを試算する。
⑥ 仮説を検証する。
⑦ 到達可能のゴールを描き出す。
皆さんはどの3つを選んだだろうか。
まず1番目のハードルは、① 将来の市場構造・事業構造・収益構造の可能性を解明することだ。
優れた経営者や起業家は、将来の市場構造・事業構造・収益構造の可能性について、かなり具体的な
仮説を示すことができる。
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✔️ BMWだけが販売台数を伸ばせたわけ
次に、2番目のハードルは④の成功要因を特定することである。
なぜなら、誰もが簡単に思いつくようなことは成功要因にはならないからだ。
Exercise 2-5
BMWが日本で販売台数を大きく伸ばせた真の成功要因を考えてみてください。
その際、なぜ他の外車メーカーは追随できなかったのかも考えてみましょう。
あなたの答えはどうだっただろうか。
答えは3年間の新車無償修理サービスを提供したことだった。
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✔️ 検証できる仮説を立てる
3つ目のハードルは、⑥の仮説の検証だ。実際に仮説を検証しようとすると、まず仮説そのものが
具体化されていないと、検証もできないことに気づかされる。
優れた経営者や起業家は、仮説を絞り込んだ上で、最小のエネルギーで自分の仮説を裏づける
エビデンスを引っ張ってくることができる。
これに関しては、ステップ6でくわしく取り上げることにしたい。
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✔️ 100個のアイデアを考えよう!
最後に、孫さんが「100個通りのシミュレーションをしてからでないと、事業を始めてはいけない」と
言っていることについて触れていこう。
孫さんは事業を始める前に、様々な成長のためのドライバーを考え出しては、市場構造・事業構造・
収益構造の特徴が細部に渡って浮かび上がってくるのだ。
市場の中を歩き回り、会ったことのない人と会いながら、無意識の世界を活性化し、今まで
見えていなかったアイデアを浮かび上がらせていくことになる。
そして、「あっ」と思いついたアイデアが100個目に達する瞬間まで待つのである。
孫さんは、「量は質に転化する」ともいっている。
孫さんは、「静的かつ常識的な分析フレームワークが通用する領域には進出せず、不透明ではあるが、
主体的な行動により、環境そのものを変えられる領域で事業を展開する」といっている。
それを可能にしているのは、問題の構造を解明し、自分の器を超えた問題を解決する力なのである。
STEP2 まとめ
自分の器を超えた問題を解決するために、次のトレーニングに取り組んでみましょう
◉ 自分の器を超えた問題をひとつ取り上げる。
◉ 今まで頭の中になかった解決策が浮かび上がってくるまでこれを続ける。
◉ あなたがビジネスリーダーを目指すのであれば、将来の市場構造・事業構造・収益構造の
可能性を解明してみよう。
この続きは、次回に。