Coffee Blake-令和3年2月17日(木)「基礎知識」
学研e-ラーニング「医療者にとって本当に必要な接遇とは〜専門職業人の
基本的態度」の動画を視聴する機会がありました。
「医療者」のみならず「社会人」としての基礎知識としても大変、有意義な
内容でした。
基礎知識として、要点をピックアップしましたので、ご参考にしていただければ
幸いです。
2021.2.17
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
● 「動画」のサマリーは、
例えば、医療現場で必要なのは自分のために行う「おしゃれ」ではなく、
相手を思って行う「身だしなみ」です。心は「目に見える形」を求める
ので、相手に思いやりを伝えるには、身振り手振りや表情が大切になり
ます。そして何より大事なことは相手を察することです。
呼吸や表情、言葉のスピード、声のトーンなどを相手と合わせるペーシ
ングを行うことで、相手は安心して話ができるようになり、信頼関係を
築くことができます。
□ サマリー(summary)とは、
話の要点もしくは大まかな内容や簡素にまとめたもの、という意味で
用いられる表現。基本的には「要約」「要旨」と訳せる。
文脈によっては「概要」「総括」と訳した方が適切な場合もある。
□ ペーシングとは、
相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせることです。
ペーシングのポイントは、「話し方」「相手の状態」「呼吸」です。
相手の話し方にペーシングするときは、声の調子や話すスピード、
声の大小、音程の高低、リズムなどを合わせていきます。
□ 基礎知識の要点として、
① 初頭効果について
・第一印象は3秒できまる。
・話す話題の順番によっても印象が変わることがある。
・初めの印象が強く記憶に残る。
※ 初頭効果とは初めの印象が強く記憶に残ることを指す。
話す順番でも印象が変わることもある
② 医療現場で求められる接遇について
・おしゃれは自分のため、身だしなみは相手のために行う。
・エレベーターの乗り降りは、目上の方が1人のときは後乗り後降り、
複数のときは先乗り後降りである。
・メッセージは、I(私)・WEで伝える。
※ 物の授受や指差しには言葉を添える。
□ 接遇とは、
通常は「接遇」も「接客」も同じ意味で使うことが多いと思いますが、
研修などの勉強の場ではあえて「接遇」と「接客」の違いを考えたり
します。 … 接遇は“遇する”という言葉が入っています。
遇するとは「もてなす」という意味です。
ですから、接遇はお客様や相手をもてなす、思いやる気持ちを持って
応対することです。
③ 挨拶のしかたについて
・挨拶を先にお辞儀は後で行う、語先後礼。
※ 言葉が先で、お辞儀が後という「語先後礼」が挨拶の基本である。
□「語先後礼」(ごせんごれい)とは?
「語先後礼」は「言葉を先に、お辞儀は後で」という意味。
初対面などのあいさつの基本中の基本です。
「失礼いたします」「はじめまして」
「よろしくお願いいたします」「ありがとうございました」
といったあいさつの言葉の後、お辞儀をすることです。
実は、これがうまくできていない人が多いんです。
「語先後礼」のお辞儀のコツ
語先後礼で一番やってはいけないのは、あいさつしながら頭を下げる
ことです。
これでは床や地面にあいさつしていることになり、相手に失礼に当た
ります。
必ず相手の目をみて、あいさつの言葉を述べ、一瞬間を置いたあと
お辞儀をする。
これが「語先後礼」のやり方です。
これだけであなたの印象は劇的に良くなります。
お辞儀の角度はどうする?
「語先後礼」の作法がわかったところで、次に、覚えておきたいのは、
お辞儀をする角度です。
お辞儀は頭を下げる角度で3種類に分けられます。
・「会釈」(角度15度)すれ違った人や部屋の出入りなどのときに
行う軽めの礼。
・「中礼」(角度30度)社外では顧客、社内では上司に対して行なう礼。
・「最敬礼」(角度45度)かなり目上の人や冠婚葬祭のときなどに
行うもっともていねいな礼。
④ メッセージの伝わり方について
・メッセージの38%は語調・話し方で伝わる。
※ メッセージの伝わり方は非言語的なものが93%で、言語的なものは
7%しかない。
言い方・言葉のテンポ・リズム・トーン・抑揚・ため息などの音声
表現や、服装(身だしなみ)・表情・しぐさ、姿勢・立ち方、身振り・
手振りなどの身体言語が重要である
⑤ 相手に思いやりを伝えるための方法について
・身振り手振りと言葉と表情が思いやりを伝えるポイントになる。
・心は「目に見える形」を求めるので身振り手振りが重要である。
・伝わったことが伝えたことである。
※ 仕事の現場では、伝えたつもりでは意味がない。
ときにはすこしオーバーに確実に伝えることが大切である。
いかがでしたか。
少しでもご参考になれば、幸いです。
2021.2.17
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美