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Coffee Blake-令和3年11月5日(金)「富士山噴火」

この頃、「富士山噴火」について、新聞やテレビ等で報道されております。

日本の象徴でもある「富士山」が噴火したら、大変な被害が予想されます。

一度、よく考えてみたいと思い、記事の内容をご紹介したいと思います。

 

2021.11.5

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

「富士山噴火」対策急ぐ

 

三菱地所 20棟で設備見直し

東京海上 企業の対応策支援

 

 

企業が富士山の大規模噴火に備えた対策に動き出した。

政府の中央防災会議作業部会がまとめた被害想定では、火山灰が原因で

首都圏などのインフラにも大きな影響が出ることが示された。

 

三菱地所は空調設備や排水管の対策に乗り出す。

東京海上ホールディングス(HD)も子会社を通じ、企業が事業への影響や

対応策を定めるための支援事業を始める。

 

三菱地所は大規模噴火に備えた対策をまとめた。

ハード面では丸の内地区で所有・運営する「丸ビル」や「新丸ビル」など

約20棟を対象に、空調機の予備フィルターの確保や屋上の排水管の詰まりを

防止する蓋を設置する。

各ビルで100人単位で清掃に使う防護マスクやメガネ、防護服などの備品も

用意。

全体の投資額は数億円を見込む。

鉄道の運行にも支障が出ることが想定され、帰宅困難者の対応もまとめた。

交通機関のまひで、同社が運営する20棟では平日に最大10万人が影響を

受ける可能性がある。オフィスの就業者のほか店舗従業員、来館者も含めて

足止めされることが考えられ、早期の避難や帰宅を呼びかけつつ、自宅に

帰れない人は近隣施設で受け入れる。

 

東京海上HDは、子会社の東京海上ディーアールが地震や火災について

企業の事業継続計画(BCP)の策定を支援してきた知見を生かし、富士山

噴火にも備えを促す。

降灰で電力供給網がまひすると人手で灰を払うしか復旧策がないとされ、

地震などでは想定していない被害が生じる可能性もある。

1707年に富士山で起こった宝永噴火と同規模の噴火について、首都圏の

ライフラインなどへの影響をシミュレーション。

静岡、山梨、神奈川の3県などが21年3月に改定したハザードマップも

参考にする。

企業の要望に応じ、想定被害調査から復旧に向けた計画書の策定まで

5段階で提供する方針。まずは年十数社からの受注を目指す。

 

● 宝永富士山噴火(ほうえいふじさんふんか)

 

宝永4(1707)年11月23日に発生した富士山噴火

富士山には歴史上10回の明確な噴火の記録が残っているが,そのなかで

最新かつ最大の噴火。噴火は 11月23日10時頃に始まり,12月9日まで

続いた。

富士山はプリニー式噴火といわれる爆発的噴火を起こし,大量の火山灰

噴出。噴出した火山灰の総量は 1.7km3と見積もられている。

火山灰や噴石などは強い季節風によって東に流され,現在の神奈川県から

房総半島にかけて降灰した。

その厚さは火口から 10km離れた静岡県小山で 3m,50km離れた神奈川県

伊勢原で 30cm,江戸でも 2~4cmであった。

新井白石は『折たく柴の記』で江戸での降灰の様子を書き残している。

噴火口は富士山東南山腹に宝永火口(→宝永山)として残る。

この噴火による直接の死者の記録は残されていないが,静岡県須走など

富士山東麓の村落では田畑が厚さ 1~4mの火山噴出物に覆われ,生活基盤が

破壊された。さらに神奈川県の河川では降雨により降り積もった火山灰が

流入し,土砂災害が頻発した。特に酒匂川は噴火後 100年近くにわたって

洪水がしばしば発生し,治水事業に力が注がれた。

 

● ライフライン【lifeline】

 

1. 命綱。救命ロープ。

2. 戦場などで、物資の補給路。

3. 都市生活の維持に必要不可欠な、電気・ガス・水道・通信・輸送などを

    いう語。多く、地震対策との関連で取り上げられる。生命線。

 

● シミュレーション

 

「シミュレーション」とは、英語の「Simulation」をカタカナに移した

言葉です。

「Simulation」の意味は、「見せかけ」「模造品」「模擬実験」といった

ものですが、カタカナ語としての「シミュレーション」は、「模擬実験」の

意味で使うことがほとんどとなっています。

現実的な条件を取り込んで模型やコンピューターである状況を作り出し、

実験を行うことを指します。

 

● ハザードマップ

 

ハザードマップとは、 河川の氾濫、堤防の決壊といった水害時の

被害を最小限にくい止めることを目的として、浸水が予想される 区域や

避難場所、避難経路などの各種情報を誰がみてもわかりやすいように、

地図上に現したものです。ハザードマップが自分の住んでいるところで

災害時に安全にまた速やかに避難できるよう、その内容をよく確認して

おきましょう。


 

私が生きている間に、「富士山噴火」があるのか、ないのかは、〝神のみぞ

知る〟と思います。地震もそうですが、こればかりはわかりません。

〝備あれば憂いなし〟ということで、防災に心がけたいと思います。

 

● 神のみぞ知る

 

「神だけが知っている」、つまり人間には知る由もない、といった

意味合い表現。「ぞ」は強意表現

 

● 備あれば憂いなし

 

前もって準備を整えておけ、いざというときに何が事が起きても

心配無用であり、という意味のことわざ、故事成語。

常日頃の準備が非常に大切であるということ。

 

 

2021.11.5

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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