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P・F・ドラッカー「創造する経営者」①

本日より、「P・F・ドラッカー『創造する経営者』」をご紹介致します。

 

読んでいる中で、日商簿記2級「工業簿記」の考え方にも似ているように

感じましたし、また、新商品開発やどこに〝資金を集中〟させるか、

〝事業の見直し〟等々、いろいろなところで大変、役立つように感じ

ました。

時間をかけて、ゆっくりとご紹介させていただきます。

何かよいきっかけになれば、幸いです。

 

2022年8月15日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

         『創造する経営者』

 

      P.F. Drucker Eternal Collection

         ドラッカー名著集 ⓺

       MANAGING FOR RESULTS

         P.F.ドラッカー【著】

          上田惇生【訳】

 

 本書『創造する経営者』は、一九六四年、ドラッカー五四歳のときの

著作である。『現代の経営』によってマネジメントの父と仰がれるように

 なったドラッカーが、事業とは何かを明らかにした世界最初の、かつ

    今日にいたるも最高の事業戦略書である。

 

まえがき

 

本書は、今日「事業戦略」と呼ばれているものについての世界で最初の

本である。そして、今日にいたるも最も読まれている事業戦略についての

本である。私自身の最初の書名案が「事業戦略」だった。

だが本書を著した当時、戦略という言葉は一般的でなかった。知り合いの

経営者、コンサルタント、経営学者、書店に聞いたところ、「戦略は軍や

選挙の用語であって企業の用語ではない」といわれた。

今日では事業戦略は立派なビジネス語である。

しかし振り返って見るならば、私は書名を変えたことに満足している。

「成果をあげる経営(Managing for Results)では魅力的でないかもしれ

ない。だが本書の目的をよく表している。

そして何よりも、企業は、企業の外の世界すなわち市場で成果をあげる

ために存在するという本書の命題をそのまま表現している。

本書は「何をなすべきか」についての本である。成果をあげるために

取り組むべきことを扱う。そのための課題を体系化し、目的意識と問題への

理解をもって、その課題を組織的に遂行できるようにする。

本書は、私のコンサルタントとしての経験に基づいている。

すべて実際の経験である。ほとんど全ページで具体的なケースを紹介して

いる。私の経験がアメリカを中心としているために、その大部分はアメリカの

ものになっているが、ヨーロッパ、日本、中南米の例も取り上げた。

本書は、理論的というよりも実践的である。しかしそこには一貫した

テーマがある。それは、経済的な成果をあげることが、企業に特有の

機能と貢献であり存在理由であるということである。

企業の仕事は経済的な成果をあげることである。そして、成果をあげるには、

仕事について体系的に考えなければならない。

方向性と、方法論と、目的意識をもって仕事をしなければならない。

しかるに今日のところ、経済的な成果をあげることについてはいかなる

体系もない。そのための知識の体系化、組織的な遂行については、その

準備さえ行われていない。

成功している企業や、成果をあげている経営者は多い。しかし、凡庸な

成果しかあげられない企業や経営者も多い。

成功している企業が、いかに成果をあげているかを教えてくれる分析は

探しても存在しない。企業が直面する経済的な課題が何かさえどこにも

書かれていない。いわんや、それらの課題にいかに取り組むべきかに

ついてはどこにも書かれていない。

経営者の机には、毎朝、たくさんの問題が持ち込まれてくる。

それらのいずれもが、経営者の関心を惹こうとしている。

しかし、いずれが重要であり、いずれが雑音なのか、教えてくれるものは

ない。

本書は独創性や深遠さを売り物にはしていない。しかし本書は、私の知る

かぎり、経営者が果たすべき経済的な課題を体系化に提示しようとした

最初の試みである。

そして、企業が行うべき経済的な活動を体系化しようとした最初の一歩で

ある。

 

● 凡庸

 

平凡でとりえのないこと。また、その人や、そのさま。

「―な(の)人物」[派生]ぼんようさ[名]

 

● 独創性

 

独自の考えで物事をつくり出す能力。また、新しい物事がもつ

そのような性質。「―のある作品」

 

● 深遠

 

奥深くて容易に理解が及ばないこと。また、そのさま。深奥。

「―な教理」

 

 

この続きは、次回に。

 

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