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シニアアカデミー「レディス&ジェントルマン」世田谷校㉘

今回は、「高齢者の睡眠」について

 

2024年4月15日「代表のブログ-睡眠と大谷翔平選手」の続編となります。

 

高齢者にとっても、「健康」のためにも睡眠は大変、重要です。

適正な睡眠時間を知ることで、「健康維持」を図りましょう。

また、認知症知識の参考にもなると思います。

 

それでは、インターネットで検索の上、ご紹介致しましょう。


 

□ 高齢者の睡眠時間はどのくらいが正常ですか?

 

年齢によって睡眠が変化?! 実際に睡眠時間を調べた数々の論文をまとめたデータに

よると、夜間の睡眠時間は10歳までは8~9時間、15歳で約8時間、25歳で約7時間、

45歳で約6.5時間、65歳で約6時間と、加齢とともに必要な睡眠時間が少なくなると

いうことが報告されています。

 

□ 高齢者は何時に寝ていますか?

 

全年齢層では就寝時刻のピークは23:00。高齢者層では22:00にピークを迎えて

いる。2017/10/11

 

□ 高齢者は寝る時間が長くなるのはなぜですか?

 

○ 60歳以上の人は夜中に目が覚めやすい

総務省が行っている生活時間の配分などに関する調査を見ると、1週間における45~

59歳の平均睡眠時間は7時間14分(434分)ともっとも短く、60歳以降は加齢とともに

徐々に睡眠時間が長くなっていく傾向にある(図1)。2022/10/12

 

□ 認知症高齢者の睡眠時間は?

 

○ 5時間以下・8時間以上の睡眠は“認知症リスク”が上昇する。

 

睡眠時間

認知症発症リスク

5時間未満

2.6倍

8~9.9時間

1.6倍

10時間以上

2.2倍

 

□ 認知症になると寝る時間が増えるのはなぜですか?

 

認知症の方では夜間の不眠とともに昼寝(午睡)が増え、昼夜逆転の不規則な睡眠・

覚醒リズムに陥るようになります。またしっかりと目が覚めきれず「せん妄」といわ

れるもうろう状態がしばしば出現します。このような時には不安感から興奮しやすく

時に攻撃的になるため、介護の負担が増します。

 

「せん妄」

 

□ 認知症のせん妄の特徴は?

 

せん妄の症状に「幻覚」や「妄想」、「落ち着きがないこと」が挙げられますが、

これらは認知症の症状にみられる見当識障害と似た部分が多く、間違われる場合が

あります。認知症と比較したときに、せん妄には「意識障害がある」「急激に発症

する」「1日の中でも症状に波がある」という特徴があります

 

□ せん妄状態とはどういう状態ですか?

 

ボーッとしたり、つじつまの合わない話をしたり、昼夜のリズムが乱れたり(昼間に

ウトウトして夜間は眠れない)、夕方あたりからソワソワと落ち着かなくなったり、

現実にはないものが見えたり、時間・場所が分からなくなったりするなどの症状が

生じます。日内変動を伴うことも多く、典型的には夜間に悪化し、日中には改善する

ことが多いです。

 

□ 高齢者の入院患者はせん妄になりやすい?

 

せん妄は、高齢者で見られやすいことが特徴です。とくに入院患者さんでせん妄が

現れやすく、入院している方の2~3割でせん妄が起こると言われています

せん妄は転倒やけがにつながることもあるため、適切な対処が必要です。

せん妄は、大脳辺縁系が過剰に興奮したり、中脳や視床の活動が低下したりする

ために起こると考えられています。

 

□ 認知症になると夜、おかしくなるのはなぜですか?

 

体内時計の機能低下 認知症になると、体内時計を調節する機能が低下する「概日リズ

ム睡眠障害」を起こします。体内時計の機能低下は、日中の活動量低下や夜間せん妄、

見当識障害などが原因です。実際の時間と体内時計に時間のズレが生じるため、日中と

夜間の区別が付きにくくなります。

 

□ 認知症の高齢者はずっと寝ているのはなぜですか?

 

認知症の初期症状の一つであるアパシー(無気力状態)が続くと、脳の興奮が少なく

なり傾眠傾向になります。また、周辺症状(睡眠障害・興奮など、認知症の症状群)

により昼夜逆転した生活が続く場合、夜間の睡眠不足に起因して傾眠傾向が見られる

ケースもあるようです。2022/03/08

 

「アパシー(無気力状態)」

 

□ 認知症のアパシー症状とは?

 

認知症におけるアパシー症状とは、認知症を患ったご本人が、周囲の事象や身の回りの

ことに対して、興味や関心を示さなくなる状態のことです。

アパシー症状が出ると、これまでの生活習慣が乱れ、無精が目立ちはじめます。

2024/03/25

 

□ アパシーの症状は?

 

無気力症候群では、以下の様な状態がみられます。

 

 ・やる気が起きない

 ・感情の起伏が乏しくなる

 ・自発性が低下する

 ・自分以外のことに無関心になる

 ・ネガティブ思考になる

 ・頭痛が起きる

 ・腹痛が起きる

 ・体がだるくなる

 

□ 高齢者のアパシーとはどういうことでしょうか?

 

心理学でも用いられ、周囲の事象に対してだけでなく、自分自身の身の回りのことで

さえ、無気力・無関心になってしまう状態を指す言葉として使われるようになりました。

高齢者にアパシーが見られる場合、これまで実践されてきた生活習慣が乱れ、健康面や

衛生面であらゆる無精が目立つように変わります。2017/02/06

 

□ アパシーの具体例は?

 

アパシーの具体例–高齢者がアパシーを発症すると、これまできっちりした生活を

送っていたのに、急に生活習慣が乱れたり、引きこもりがちになったりします。

また、部屋を掃除しなくなった、歯みがきしなくなった、入浴しない、着替えない、

部屋中に服や下着が散乱するようになったなども、アパシーの症状の特徴です。

2023/04/02

 

□ 認知症の睡眠不足の症状は?

 

睡眠不足の状態に加え、「昼間でも眠い」「頭がぼーっとする」と感じる状態は、脳が

正常に働いていないと考えられます。そのため、認知機能も低下している可能性があり

ます。 認知機能の低下は、集中できない、口頭で伝えられた内容を覚えているのが難し

くなる、物事に対する判断力が低下するといった状態を引き起こす恐れがあるでしょう。

2023/12/18

 

□ 高齢者の理想的な睡眠時間は5~7時間

 

【年齢別】理想的な睡眠時間の目安

 

45歳~

6.5時間

65歳~

6時間

75歳~

5.5時間

85歳~

5時間

 

□ 高齢者の昼寝は何時間するのが適切ですか?

 

昼間、日光を浴び、日中の活動量を増やす。また、昼寝は3時までに20~30分が適切。

あまり長い時間の昼寝は、夜の睡眠に影響を及ぼします。

 


 

私ごとですが、毎晩、2時間晩酌を致します。

その後、午後10時過ぎには、床につきます。

「夕食後、2時間は空けるのが望ましい」とは知ってはいますが、習慣となって

しまいました。

仕事や副業等の関係で、現在-午前4時30分起床、午後10時就寝は、変更できない為、

十分に気をつけたいと思います。

 

□ ご飯食べた後 何時間後に寝る?

 

食べた後すぐに寝てしまうと逆流性食道炎や食道癌、脳卒中のリスクにつながる、

太りやすい体質を作ってしまう、睡眠が浅くなるなど様々なデメリットにつながり

ます。こうしたデメリットを避けるためにも、食べた2~3時間は睡眠をとらない

ように心がけて生活をするとよいでしょう。2018/01/15

 

□ 食後何分後に横になってもいいですか?

 

食後30分〜1時間」は、活発な活動はせずゆったり過ごすのが理想です。

脳や筋肉に血液が集中することなく、胃腸や肝臓に消化吸収に十分な血液が使われます。

横になるときは、上半身は起こした状態になるようクッションやリクライニングシート

などで調整し、完全に眠ってしまうことがないようにしましょう。2023/09/22

 

就寝の2時間前には食事を済ませるべきですか?

 

良い睡眠のためには、寝る2~3時間前までに食事を済ませるよう心がけることが

理想。食事の内容も、肉や揚げ物などは消化に時間がかかるためできるだけ避け、

魚・豆・卵といった良質なたんぱく質を摂るのがいいそうです。2018/02/12

 

□ 食後の眠気は寝た方がいいですか?

 

やはり食後30分~1時間程度はゆったり体を休めることが大切です。ゴロ寝をしたり、

ソファや椅子に腰かけても良いでしょう。ただし、眠ってしまってはいけません。 

睡眠状態に入ると、胃や腸の働きが低下して、消化不良を起こしやすくなります

 

 

 

2024年6月20日

シニアアカデミー 「レディス&ジェントルマン」

事務局長 齊藤 弘美

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