「アメリカはなぜ日本より豊かなのか?」⑧
第6章では、中国とアメリカの関係を見る。工業化に成功した中国は、その後、IT革命
にも成功し、ごく最近まで、デジタル技術でアメリカに肉迫しつつあるように見えた。
これを先導したのが、BAT (バット)と言われる企業群だ。
しかし、習近平政権の強圧的政策により、こうした経済活動が弾圧されている。
中国は、アメリカのような覇権国家にはなり得ないことが明らかになった。
第6章 強権化を進める中国
1. 中国政府の強権政策が経済を抑圧している
□ 中国で公務員の給与が半年間未払い
□ 中国の人口の2倍を超える空き家がある!
□ 経済成長率が低下し、物価が低迷
□ 中国は、技術力で新しいフロンティアを拓と思われていた
□ 強権的な習政権が自由な経済活動を抑圧
□ ゼロ・コロナ政策が「白紙革命」で頓挫
□ 強権的な政策が経済を弱める
2. アメリカに押し寄せる中国からの不法移民
□ 熱帯雨林を歩いてアメリカに押し寄せる中国人不法移民が急増
□ 中国から脱出して、アメリカに移住するのが中国人の夢
□ 中国は決して覇権国になれない
□ なぜ日本に来ないで、アメリカなのか?
□ 日本は移民を認めようとしない
♦︎ 第6章 まとめ
1. 中国の不動産バブル崩壊が、さまざまな問題を引き起こしている。それだけでなく、
物価動向や経済成長率鈍化に見られるように、中国経済全体が落ち込んでいる。
中国経済を停滞させる原因として人口減少・少子化が挙げられるが、最大のものは、
強権的な習政権による経済活動への過剰な介入だ。
2. 危険で過酷なルートを辿ってアメリカに亡命しようとする中国人が増えている。
もし彼らが日本に来て介護人材になってくれれば、介護保険の窮状を救ってくれる
だろうに。しかし、日本はそれを求めていない。
この続きは、次回に。
2025年4月26日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美