お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」⑥

11. 自分以外はみんな文明人だ!

 

とんでもないと反発したいことなんて山ほどある。これは、そんなことを受け入れる

ための作戦だ。やってみると、自分を向上させるための最高の訓練になると気づくはず。

タイトルでおわかりのように、あなた以外のみんなが文明人だと想像すればいい。

つまり、あなただけが野蛮人!

 

(中略)

 

人生で出会う人々がなにかを教えようとしているのか見きわめる、それがあなたの仕事。

実際にやってみると、他人にたいするいらだちや不満が薄れるだろう。

 

(中略)

 

この作戦はやってみると実に簡単で楽しい。

「いったい彼らはなにをやってるんだろう」から「彼らはなにを教えようとしている

んだろう」に視点を変えればいいだけだ。

さあ、周りの文明人たちを新しい目で見てみよう。

 

12. たいていは相手が正しい

 

自分に問いかける質問でいちばん重いのは「私は正しいことを求めているのか、幸せに

なることを求めているのか?」ではないだろうか。

ほとんどの場合、この2つは相いれない。

いつも正しくあろうとつとめるのはものすごいエネルギーがいるし、人を遠ざけること

にもなる。正しいのは自分だ、まちがっているのは相手だと思いたい気持ちは、相手を

守りの姿勢に入らせ、自分を正当化するプレッシャーも強まる。

それでも私を含めて多くの人が、自分たちの正しさ(そして相手のまちがい)を証明する

ために多くの時間とエネルギーをついやす。みんな意識しようとしまいと、相手の意見

や見方がまちがっていることを示すのが自分の役目と思い込み、そう指摘することで

相手が感謝するか少なくともなにかを学ぶものと思っている。

それは大きなまちがいだ!

 

考えてみよう。あなたは、あなたのまちがいを直そうとする相手に「私がまちがって

いて、きみが正しいってことを教えてくれて感謝するよ。やっとわかった。

きみはすごいよ!」と言ったことがあるだろうか? または、まちがいを指摘してあげた

相手に感謝されたことは? もちろん、ないはずだ。

私たちはみんなまちがいを正されるのは大嫌いなのだ。自分の立場を理解してほしい、

敬意をはらってほしいとみんな思っている。話を聞いて理解してもらいたいというのは

人間の最大の願望の1つだ。人の話をじっくり聞く人はもっとも愛され、尊敬される。

相手を正してばかりいる人はひんしゅくを買い、仲間はずれになる。

自分の正しさを主張してはいけないというのではない—-純粋にそうしたいと願うとき

もあるだろう。人種差別の発言を聞いたりしたときに、どうしてもひとこと言いたいと

いうこともある。そういうときは大いに主張すべきだ。

しかし、たいていの場合、せっかくの出会いを台なしにするのは、相手より自分のほう

が正しいと思いたいエゴのしわざだ。

いまよりもっと心豊かな人になりたいなら、相手に勝ちをゆずる練習をするにかぎる。

相手を正すのをやめる。その癖を変えるのは大変かもしれないが、努力するだけの価値

はある。

相手が「—-するべきじゃないかな」と言ったときは「いや、そうじゃないよ—-」と

反論せずに、相手の意見を尊重しよう。相手はもっと心を開き、態度をやわらげるだろう。

あなたは思いがけないほど相手を認められ、受け入れられるだろう。

 

人の幸せに加担し、そのうれしそうな顔を見る楽しみは、エゴの戦いの成果などとは

比べられないご褒美だ。自分にとってもっとも大切な意見まで曲げる必要はないが、

今日からは「たいていは相手のほうが正しい」と思うようにしよう。

 


 

この続きは、次回に。

 

2025年5月11日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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