お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」⑨

19. ストレスに強い人はストレスがふえる

 

私たちの社会は逆行しているのではないか。私たちは大きなストレスにさらされた人、

ストレスの重圧に耐えている人、ものすごいプレッシャーに耐えている人たちをえらい

と思いがちだ。

 

(中略)

 

幸いにも、私たちの情緒の領域には、次のような浸しがたい法則がある—つまり、

現在のストレスのレベルは私たちのストレスの耐性に見合っている、というものだ。

「私はストレスに強い」と言う人たちは、たえず大きなストレスにさらされることに

なる。だから、ストレスに強くなることを教えたとすれば、その人のストレスは

もっと強くなるのだ。

彼らはストレスの耐性が伸びたぶんだけ、さらに多くの問題と責任を背負っていくこと

になる。ストレスに強いと豪語する人たちが自分の狂気に目覚めるには、なんらかの

一大事がきっかけになることが多い—-妻の家出や体の不調といった深刻な事態になって

はじめて、新しいストレス対処法を探しはじめるのだ。

 

(中略)

 

まず最初にすることは、手遅れになる前に早めに自分のストレスに気づくこと。

頭が先へ先へとはたらきすぎるときは、ちょっと引いて態勢をととのえよう。

スケジュールに追いつかないときは、なにもかもやっつけようとするのではなく、

速度を落として優先順位を見直すことだ。

もう手に負えない、こんな仕事があるのか、と腹がたったら、腕まくりして取り

かからずに深呼吸したり、短い散歩に出たりしてリラックスするにかぎる。

 

(中略)

 

すべてをやり終えられなかったらどうしよう、と悩むことはない。頭がはっきりして

穏やかになれば、ストレスも少なく、能率も上がり、もっと楽しく仕事ができる。

ストレスの耐性を下げると、ストレス自体も減るだけではなく、残ったストレスを解消

する独創的なアイデアもわいてくる。

 

□ ストレスの耐性

 

ストレス耐性とは、ストレス要因(ストレッサー)に直面した際に、心身のバランスを

維持しながら適応しようとする能力を指します。医学的には、ストレッサーには物理的、

社会的、内的要因など多様な要素があり、これらによる刺激が生物学的反応としてスト

レス反応を引き起こします。2024/06/13

 

20. 週に一度は、心のこもった手紙を書こう

 

これで多くの人たちの人生が変わり、より穏やかで愛される人になることができる。

週に一度、少し時間をさいて心のこもった手紙を書くと、実に豊なものを与えられる。

ペンを執り、タイプを打とうとすると、忘れられないすてきな人たちを思い出すゆとり

が生まれる。腰を下ろして手紙を書くと、人生に感謝する気持ちがこみあげてくる。

 

(中略)

 

手紙の目的はとてもシンプル。愛情と感謝を表すだけだ。うまく書けないなどと悩む

ことはない。これは頭の競争ではなく心の贈り物だから。

 

(中略)

 


 

この続きは、次回に。

 

2025年5月17日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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