お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」⑱

38. 思いを伝えるのは今日しかない

 

「あと1時間しか生きられず、たった1人にしか電話ができないとしたら—だれに電話を

かけてなにを言いますか、それに、なぜじっと待ってるんですか?」

これは、作家のスティーヴン・レヴィンの質問だ。なんという強烈なメッセージ!

私たちはいったいなにを待っているんだろう? たぶん私たちは永遠に生きられると信じ

たがっているか、愛する人たちに「いつか」そう言おうと思っているのかどっちかだ。

理由はなんであれ、私たちのほとんどは待ちすぎている。

 

(中略)

 

待っていてもだめなのだ。どんなに愛しているか言葉にするのはいましかない。

 

(中略)

 

39. 謙虚になる練習をする

 

謙虚になることと心の平和は切っても切れない仲。自分を誇示したい気持ちが少なく

なればなるほど、心の平和が増す。

自分を誇示するのは危険な罠だ。業績を自慢したり、優秀な人間だと人に思わせようと

するのはとてつもないエネルギーがいる。自慢に走るとよくやったと自分をほめる気持

ちや、なにかを誇りに思う気持ちが薄れてしまう。

それだけではない、自分を誇示すればするほど人から疎まれ、自慢せずにいられない

不安な人なんだと陰口をたたかれ、ひんしゅくすらかう。

皮肉なことに、人から認められなくてもかまわないと思うと、かえって人は認めて

くれるようだ。みんながひかれるのは、もの静かで自分に自信をもち、よく見せよう

とか、正しいのはいつも自分だとか、すべてを自分の手柄にしようとしない人だ。

自慢する必要のない人、自分のエゴからではなく心から相手と話し合える人は、

ほとんどの人から愛される。

純粋な謙虚さを育てるには訓練しかない。つとめてそうすると、たちまち穏やかで

楽な気持ちになれる。こんどあなたが自慢したくなったら、その誘惑に耐えること。

 

(中略)

 

彼は人に自慢することなく自分の成功を喜ぶことができたのだ。後でそのことを

知った友人たちは、彼の謙虚さに感動したと言ってきたという。

謙虚になる訓練をすることで、彼はより多くの指示と注目を集めたのだ。

 

40. ゴミ当番はだれの番か迷ったら、自分が行く

 

(中略)

 

自分がやるべきすべてのことをチェックしつづけていると、なかなか充足した人には

なれない。だれがなにをやるのか、どっちが多くやるのか、そんなことばかり考えて

いると憂鬱になるだけだ。じつは、これこそが「小さなこと」なのだ。

ゴミを出すのはだれの番かとあれこれ考えるより、自分でさっさと出して家族の

責任を1つでも減らしてやったほうが、もっと人生は楽しくなる。

この戦略にたいして強い反論があるだろう。そんなことをしたり利用されるだけだ、と。

それは、自分の正しさを主張するべきだというのと同じようなまちがいだ。

ほとんどの場合、自分の正しさは重要ではなく、あなたがほかの人たちより何度か

多くゴミを出すのも重要ではない。

ゴミ出しみたいな小さいことはくよくよするのをやめれば、本当に重要なことについ

す時間とエネルギーがつくり出せるというものだ。


 

この続きは、次回に。

 

2025年6月6日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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