お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」㉔

51. 批判は受けとめれば消えていく

 

ちょっと批判されても胸にズキンとこたえるものだ。すわ一大事ととらえ、戦争でも

しているように自己防衛に走る。

ところが批判というのは私たちの行動や考え方への他人の観察にすぎず、私たちが

自分を見る視点とは異なる。ほっといてくれよ! 批判にたいして自己弁護すると、

よけいにズキンとくる。攻撃されたと感じ、自分を守ろうとするか相手に反論しようと

する。

自分や批判する相手にたいする怒りと恨みが頭に渦巻く。こういった反応はとてつもない

エネルギーを必要とする。

自分に向けられた批判に同意する、これは信じられないほど効果的な練習方法だ。

すべての否定的なコメントを受け入れてぺしゃんこにされるがままになる必要はない。

ただ相手の批判に同意すれば場の緊張がやわらぐばかりか、何かひとこと言いたいと

いう相手の欲求も満たされる。また、人が自分を見る目のなかになんらかの真実が

あることを知り、なによりも冷静さを失わない絶好の訓練になる。

 

(中略)

 

もし私が批判に腹をたてていたら、そんなことは言ってくれなかっただろう。

それ以来、批判に怒りで反応しても批判は消えないことを学んだ

事実、むかっぱらをたてたりすると相手は「やっぱり私の思ったとおりだ」と考える

ものだ。

この戦略はためしてみる価値がある。たまに批判に同意してみると、グサリとくる以上

にいいことが待っている。

 

52. 人の意見の中には一粒の真実がある

 

自分も人もハッピーにするのが好きなら、このアイデアは使えるだろう。

ほとんどの人が自分の意見は正しいと感じている。そうでなければ人に聞かせたり

しないはずだ。しかしそこで問題になるのが、自分の意見と人の意見をくらべる癖で

ある。相手の意見が自分と合わないとき、ばっさり切り捨てようとする。

自分はそれでいいが、相手はくさされた感じになり、どちらもなにも学べない。

まちがいではなく長所を見つけようとすれば、どんな意見にもなんらかの長所は

見つかる。

こんどだれかが意見を口にしたら、判断や批判をくだすかわりにその意見になんらかの

真実がないかどうか考えてみよう。

人の意見を判断したり批判したりするときは、その人についてなにか言っているのでは

なく、自分は口うるさい批判屋なんだとPRしているにすぎないのだ。

 

私はまだ人の意見を批判することがあるが、前よりずっと減った。人の意見に一粒の真実を

見いだそうとつとめた結果だ。

このシンプルな戦略を練習してみると、とてもすてきなことが起きるだろう。

相手のことを理解するようになる。相手からも好感を抱かれるようになる。

なによりいいことに自分がもっと好きになれる。


 

この続きは、次回に。

 

2025年6月19日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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