企業とは何か-⑱
・経営陣の責任
当時は、GMだけではなくアメリカの産業界の経営幹部のほとんどが、仕事改善プログラムや
QCサークルのたぐいを経営陣に対する越権と見ていた。
・従業員に責任をもたせる
「経営陣がマネジメントし、平の行員が働く。マネジメントの責任を工員にもたせることは工員に
負担増をもたらす」との考えだった。
世代を経た今日、50年代のGMやUAWを臆病、近視、尊大と責めることは易しい。
だがそれは後知恵である。知識と地位には浸すことのできない責任が伴う。
近代社会では、専門家のほとんどが自らの役割についてGMやUAWの幹部と同じ立場にある。
しかも当時は、責任ある従業員や自立的な職場コミュニティなど、どのように設計し構築すべきか
見当さえつかなかった。実践的な試みだけでも10年は必要である。私自信そもそもの初めから、
責任ある従業員や自立的な職場コミュニティは、自由放任とは違うことを明らかにしていた。
・Z理論の顛末
アブラハム・マズローがZ理論を発表し、責任ある従業員と職場コミュニティの成立には、
マネジメントによる強力なリーダーシップ、目標と基準、自己規律が不可欠であることを
明らかにしたのは、その10年後だった。
ベストアンサーに選ばれた回答より、
X理論、Y理論、Z理論
XY理論はマクレガーが主張した理論。
X理論=「人間は本来なまけたがる生き物で責任をとりたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」という
考え方。 この場合、命令や強制で管理し、目標が達成できなければ懲罰といった、「アメとムチ」による
経営手法となる。
Y理論=「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決を
する」という考え方。この場合、労働者の自主性を尊重する経営手法となり、労働者が高次元欲求を持って
いる場合有効である。しかしY理論も万全ではないとの指摘を受け、マクレガーはZ理論の研究に入るが、
志半ばで他界。その後、マズローがZ理論の研究を引き継ぐ。
Z理論=経済的安定を確保すると、その後は価値ある人生や創造的で生産的な職業生活を求めて
努力する。
この続きは、次回に。